大地の芸術祭について

大地の芸術祭とは

越後松代棚田群 星峠の棚田
提供:(一社)十日町市観光協会


世界最大級の国際芸術祭であり、日本中で開催されている地域芸術祭のパイオニア。アートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。

どこで開催されているの?

過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地、新潟県の越後妻有地域(十日町市・津南町)が舞台。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、1年を通して自然の中にアート作品があります。

いつから開催されているの?

2000年から開催されており、経済効果や雇用・交流人口の拡大をもたらしています。

「大地の芸術祭」の里

芸術祭の舞台となる越後妻有地域を「大地の芸術祭」の里と呼び、アートが持つ力を信じ年間を通じて活動しています。
地域資源の発見や地域の知恵の学習、住民との協働、空間を息づかせる制作など、活動内容は多岐にわたります。春夏秋冬、来訪者がいつでも「大地の芸術祭」の里を回遊できるフィールドづくりを進めています。

コンセプト

イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」
Photo by Nakamura Osamu

人間は自然に内包される

越後妻有は、縄文期からの豪雪という厳しい条件のなかで、米づくりをしてきた土地です。人々は、切り離すことができない人間と自然の関わり方を探りながら、濃密な生活文化とともに営んできました。そこから「人間は自然に内包される」という基本理念が生まれ、すべてのプログラムに貫かれています。人間と自然がどう関わっていくか――。その可能性を示すモデルになろうと、越後妻有の地域づくりは進められています。